日本には、「愛」より「恋」という言葉が先にありました①
実は、愛という言葉は中国から入ってきた言葉で執着、愛着という意味がありネガティブな意味を含むものでした。
それよりも前に日本にあった言葉は
恋
という言葉でした。
日常的な言葉で書かれた情愛の文献からは、「アイ」という呼び名の元使用された例はないそうで、元々の日本人には「アイ」という概念がなかったようです。
「愛」という語が「アイ」という読みと共に日常言語に浸透しはじめたのが明治初期以降です。西洋文化、思想の移入時、「LOVE」等の翻訳語として「愛」が採用されました。
(今単純に「恋」も英訳すると「LOVE」と変換されます)
日本においては古来、男女間の交情を含めた人間同士の情愛一般を表す語は
恋
で、古来「恋」が愛情表現を担う唯一の言葉でした。
続く